ペットに関する病気とは?
様々な犬種たち

犬といえばチワワや柴犬・セントバーナードに至るまで同じ種類に属しているとは思えないほど、サイズや容姿の特徴に違いがあります。
どの犬種を飼うにしても、飼い主さんにとって愛犬の体調管理は大切な問題です。
どの種類にも共通して罹患する可能性の高い病気から、それぞれの犬種に多発する特徴のある病気まで色々存在します。
犬は大切な家族の一員、わずかでも体調に異変が見られたら速やかに適切なケアをすることが病気を重症化させないために大切なポイントです。
そこで犬のかかりやすい病気を、犬種ごとに頻発する病気と合わせてご紹介します。

犬の種類や年齢をとわずに動物病院を受診する原因で圧倒的に多いのは外耳炎になります。
外耳とは鼓膜などの聴覚機能がある内耳や中耳に至るまでの耳の入口に相当する部分です。
しきりに首を後ろ足でかいているような動作を頻繁に繰り返すのがよく見られる症状とされています。

それというのも犬は直接自分の足で耳の中をかくことができない構造です。
そのため耳に近い場所をしきりに触ろうとする仕草を見せるようになります。
しきりに頭を振る行動などから飼い主さんが異変を察知して動物病院を訪れるきっかけになることも多いようです。
案外治療が長引くことが多く、治療費もそれなりにかかる場合もあります。

外耳炎は主に耳垢などを栄養素にして繁殖する細菌が原因菌になっていることが多いのですが、点耳薬などの外用薬だけで治癒させることは難しいこともよくあります。
そのため、抗生物質や炎症を抑える副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)などを含んだ内服薬を3-4週間程度継続する必要があります。
症状が重い場合には耳の洗浄が必要になり、一回あたり2000-3000円程度が別途治療費に追加されることもあるのです。
たかが痒がっているだけの様子といえども、内服薬に1日あたり150-200円程度の負担が積み重なってくるのでそれなりの出費を覚悟しなければなりません。

次いで多いのは各種の皮膚炎になります。
原因は細菌感染やノミやダニなどの寄生虫、食物アレルギーなど多彩です。
治療は原因を特定して抗生剤入りの軟膏や内服薬やステロイドホルモンなどの投与が中心ですが、最近では粗悪なフードに含まれる原料に対するアレルギー症状が増加しています。

一年未満の子犬に多いのが下痢症状になります。
子犬は免疫機能が十分に機能していないので各種の細菌感染や周囲の環境の変化などのストレスが元で下痢になることが良くあります。

人にも感染する病気ってある?

寝ぼけているチワワ

犬や猫などのペットは人間とは異なる環境で生活しているので、様々な感染症に罹患するリスクにさらされています。
ペットの種類によって警戒するべき病気の種類には違いがあるものの、時には犬などのペットが感染した細菌やウイルスなどの病原性微生物が人に移って病気を引き起こす可能性があります。
飼い主さんもペットの健康管理の為にワクチン接種などを動物病院などで受けることを心がけていらっしゃいますが、それだけでは十分な対策になっているとは言えません。
人とペットなどの動物が共通して罹患する病気を総称して「人畜共通感染症」と言いますが、ワクチンでは予防できない種類の病気も数多く知られています。
かかりやすい病気は種類や年齢によっても異なってきますが、ペットと生活をともにすることには健康上のリスクも一定程度存在していることは頭の隅においておき、接触の仕方などを考える必要があるといえます。
それでは人への感染のリスクがある病気やその特徴を幾つかピックアップしてご紹介します。

日本ではここ数十年発症例が報告されていない狂犬病ですが、東南アジアやインドなど世界各国ではいまだに感染があとを絶ちません。
発症すれば100%死亡するので国内では発症していないからといってワクチン接種をしないというのは危険です。
飼い主の責任として毎年の接種を心がけましょう。

リケッチア感染症は犬や猫などの哺乳類からの感染例が多く、発症すると高熱や筋肉痛・悪感などのインフルエンザに類似した症状が出るほか肝機能障害や心膜炎などの重篤な合併症を併発し死亡する可能性もあります。

その他、鳥類を飼育しているときに注意するべきなのが、オウム病です。
これは、インコやオウムなどの鳥類が感染するものですが、乾燥した糞が飛沫になって空気中に漂い人間に感染することがあります。
この病気もインフルエンザ類似症状で初発しますが、特定に難渋すると稀に死亡することも。

ペットも人間同様、年齢が上がるに従って病気にかかりやすくなります。
健康管理などに注意している飼い主さんは多いと思いますが、ペットが原因となって飼い主さんも発症し病院で治療をうける羽目になることも珍しくありません。
いくら大事なペットといえども、衛生環境は人間とは大きく異なるので接し方には一定の線引きを心がけるべきです。
犬や猫などがかかりやすい病気は人間にとっても脅威になりえる以上、飼育環境の清潔を維持することのほかおやつなどを口移しでやる、などの過剰なスキンシップは控えるのが賢明です。